”自分の”読書感想文

既婚子持ちのIT系OLの本の感想ブログ。自分が感じたことを正直に書く、自分にしか書けない自分の読書感想文。

『オレの宇宙はまだまだ遠い』ふつうの日常にこんなにも共感する

 

 

オレの宇宙はまだまだ遠い

オレの宇宙はまだまだ遠い

 

 

内容

B5サイズのコミック。
コミックエッセイ的な体裁だが、中身は創作。
主人公の書店員・土田くんの毎日を描いたお話。
土田くんは毎日お仕事をして、家に帰ってごはんを食べて、合コンに行き、親戚の叔父さんに会いに行くなどの普通な毎日をすごしている。
その中で、ふと土田くんが自分の人生ってなんだろう、と考えて、考えるのやめて、空をみたりする。そんなお話。
ここで試し読みできます↓
 
 
自分がなぜこの本を読もうと思ったか
以前、同じ作者のすーちゃんを読んだ時に、「つ、辛れぇ〜」と心にしこりを残りを残した思い出があり。
たまたまブックオフ行ったら、この本があったので思わず購入。
正直、エッセイコミック的なのは価格高いから、定価で買いづらいのです…。
 
今回はネタバレありなしで感想わけてないです!
 
 
ネタバレあり感想
あ〜 なんかわかるぅ〜 あ〜。
という共感で満載です。
 
土田くんが日常でふと考えたり、悩んだりすることは、特別なことではない。
別に
悲観しているんじゃないんだ
うらやましいのとも違う
ただ、
オレの人生の意味ってなんなんだろうって
明日もまたここに帰り続ける
俺の人生の意味ってなんなんだろうって
「考える夜もある」
「な〜んて」
 
わ、わ、わかるぅ〜。
人生のことなんて考えないのにたまにふと考えちゃう、しかも夜に〜〜〜!!!!
 
皆様にはないですかね、夜寝る時、目を閉じてから眠りに落ちる間に、たまに差し込まれる不安や悩み。
そして次の日には忘れている。
そういう事を土田くんも考えていて、ああ、自分だけじゃないんだなぁと、しみじみと共感する。
 
あと、舞台が現代日本で登場人物もどこかにいそうな人で、日々起こることもありそうなことが描かれているから共感もよりしやすいかな、と思いました。
 
合コンで知り合った子のうち、初めにいいなと思った子じゃない方と付き合ったり、
兄弟が家に泊まりにきたときに、風呂入れるわ、というやりとりだったり、
そういう、リアルなところをの切り取り方が上手いなぁ、と。
 
 
個人的にぐぐぐっときた共感ポイント
土田くんの同僚が「100万回生きた猫」を読んで「自分の小さい頃に読んだ気持ちが、時空を超えてオレの中に戻ってくる不思議」「自分の好きな絵本を子供に教えたくなる」と一通り思ったあと、印税についてびっくりする。
 
まとめ
なんのへんてつもない日常がこんなにも共感できるとは。
読み終わった後、しんみりともほっこりとも違う不思議な切なさを感じました。
あと、本が読みたくなりました。
 
すーちゃん、定価で買います。