『この世でいちばん大事な「カネ」の話』 飲み屋で人生の先輩から徹夜で熱く語られた感じ
内容
貧乏の辛さ、お金を稼ぐ大切さ、ギャンブルの怖さなどなど。
筆者のサイバラが自らの半生を元に、お金についてを語った本。
漫画ではないよ。
自分がなぜこの本を読もうと思ったか
サイバラさんはギャンブルやったり毎日かあさんだったり、存在自体は知ってはいたし興味はあったのだけど、今までサイバラさんの本は未読であった。
Kindleで セールになっていたのをきっかけに購入。
感想
実体験に基く生々しいお金の話。
ビジネス書やライフスタイル的な本のような、ハウトゥー的なお金の話ではない。
例えるなら、飲み屋でワケありな先輩から半生を語られ、それに衝撃を受けてしまい「ほぇ～～、それは大変でしたね…。勉強になりました。」とありきたりな感想しかいえなかった感。
取り繕っていない分、生きた言葉としてグッと心に響いた。
サイバラさんのお言葉でグッときたもの
お金に余裕がないと、日常のささいなことがぜんぶ衝突のタネになる。
ちょっとした無駄使い、出費で衝突している両親の様子を見たサイバラさんのお言葉。
加えて私は心と体も余裕がないと、衝突すると思っている。
自分自身に余裕がないと、他者を受け入れることはできないから。
やってみなきゃわからない、そんなことって、この世界には、いっぱい、あるからね。
自分のことをやる前から過大評価してると、せっかくのチャンスを逃してしまうかもしれない。
「才能」って、人から教えられるもんだって。
サイバラさんがいろんな出版社に売り込みをして、いろんな仕事をもらっていたときの体験のお言葉。やっていくうちに自分の道が見えてきた、とのこと。
私自身、美大を出てデザイナーになると思っていたら、たまたま数字分析・企画の仕事をやらせてもらって、そっちの道が合ってると感じた経験があり、納得した。
とりあえず、やろう。悩んだらやろう。
「自分がいちばん！」、そう思っているうちは、まだまだ。
「この人には負けた！」、そう思える人と出会ったら、くやしがるだけじゃなくて喜んじゃっていい。
だって、それが「世間の広さを知る」ということだから。
その通りですね。
嫉妬せずに、見本として学んでいきたいと思います。
お金との接し方は、人との接し方に反映する。
お金って、つまり「人間関係」のことでもあるんだよ。
その通りですね。
お金の貸し借りをしたりとかやめといたほうがいいとか、そういうことですね。
おごられた時とかはきちんとお礼を言う、プレゼントをもらったらちゃんとお返しするとか、お金って大事だから、それらが絡む人との付き合い方は大事にしないと。
「お金じゃない。人の心の豊かさ」なんていい切ってしまうことが、どれだけ傲慢なことか。
その通りですね。
現実問題、お金がなければ心に余裕がなくなるし、お金でいろんな危機を回避することもできる。
貧乏＝悪というわけではない、もちろん。
けど、お金がなくたって平気よ、心が豊かなら＾＾という考えはお金がなくて苦しんでいる人にとっては残酷な言葉だとも思った。
「カネとストレス」、「カネとやりがい」の真ん中に、自分にとっての「バランス」がいいところを、探す。
全ての社畜に知ってほしい言葉。
ピックアップしてみたら、お金に関係しないけど、いい言葉もありますね。
まとめ
飲み屋で、人生の先輩から、徹夜で熱く語られた感じの本。
その熱量はすさまじい。
