『グラスホッパー』 鈴木と愉快な裏社会の人たち
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2007/06/23
- メディア: 文庫
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内容
妻を殺され、復讐のために裏社会に身を投じる鈴木。
過去に殺した人々の幻覚に苦しめられる自殺専門の殺し屋「鯨」。
こき使われている現状に不満を抱く、ナイフ使い の殺し屋「蝉」。
三人がそれぞれの思惑で、「押し屋」という殺し屋を追う。
ジャンルはサスペンス、なのかな??
読んだ理由
kindleでセールしてたのと、映像化もされたし有名だから読んでみよう。
ネタバレなし感想
めっちゃおもしろかった。
展開が早く、状況が目まぐるしく変わるので、どうなるのどうなるの!?と気になって一気に読んでしまった。
三人の主人公がそれぞれの思惑で動いているのに、思わぬところでつながったり、関連があったりして、驚く箇所がいくつもある。故に飽きない。
裏社会を舞台にしているので、暴力沙汰は日常茶飯事。
なので、生きるか死ぬかの展開にもハラハラ。
続きで、ネタバレあり感想。
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『子どもが育つ魔法の言葉』 愛あるコーチングの本
- 作者: ドロシー・ローノルト,レイチャルハリス,Dorothy Law Nolte,Rachel Harris,石井千春
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2003/09
- メディア: 文庫
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内容
「子は親の鏡」という詩を元に、子供への対話の仕方を教えてくれる本。
詩の内容は以下の通り。とてもいい内容。
けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる
とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる
不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる
「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる
子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる
親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる
叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる
広い心で接すれば、キレる子にはならない
誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ
認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる
分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る
子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ
やさしく、思いやりをもって育てれば、子どもは、やさしい子に育つ
守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、この世の中はいいところだとおもえるようになる
読んだ理由
子供が生まれる前に、育児本でもよもうかな~~と思って、有名なこの本を手に取った。
感想
育児本でもあるが、コーチングの本でもあると思った。
・親が見本になること
・子供を愛す=認め、信じ、思いやる
・子供のいいところを見つけてほめる
・子供に考えさせる
これって、子供に接する時だけじゃなく、仕事で部下ができたときにも応用できると思った。
・上司が見本になること
・部下を愛す=認め、信じ、思いやる
・部下のいいところを見つけ、仕事に活かす
・部下に指示するだけでなく、考えさせて、自分で動ける人間にする
一人の人間として尊重し、接する。
その考えは、子供だろうが、部下だろうが、対象が誰であれ変わらないのだと思った。
以下は、ぐっと心にきたことを細かく紹介。
親も正直であれ!
例えば夫婦喧嘩をしてしまってイライラしてしまった時、子供には正直に話すべし。
子供はお母さんがイライラした理由がハッキリするので納得できるし、喧嘩をしても相手の事を嫌いになるわけではないことが学べる。
例えばいつも家族のことでがんばっているお母さんが、家族から感謝されないと悩んだら。
察してちゃんにならず、感謝してほしいと伝えたほうがいい。
この話を読んで、親は聖人君子のようになる必要はなく、子供に対して駄目なところや弱いところを見せてもいいんだ、と安心した。
ただ、それを無遠慮にぶつけるのではなく、ちゃんと気持ちを子供に分かるように説明する誠実さが大事なんだと思った。
でも優しい嘘ならついてもよし!
えええ~~~~さっきの言葉と矛盾してるじゃん!
と思ったけど、子供にとって必要な言葉なら、本心じゃない言葉でもかけてあげるべき。
野球の試合に子供に、親はがっかりしても「お母さんがっかりした」と伝えるのではなく、子供のがんばりを認めてあげる言葉をかけてあげるべき。
正直に気持ちを伝えるよりも、嘘でも相手のことを考えた言葉をかけるべき。
親自身もそうあるべきだが、子供にもこのことを教えるべきだなぁと思った。
愛とは無償のもの
本の中では、親の愛は子供を無条件に受け入れることとしている。
その愛は、三つの柱で支えられる 認め、信じ、思いやること。
そして、愛をちゃんと態度で伝えてあげる。
微笑んだり、抱きしめたり、スキンシップや言葉で伝えてあげる。
親に愛された子は自己肯定ができ、他者を愛することができる。
これにはすごく納得したし、実践をどんどんしていこうと思った。
とはいえ
この本に書いてあることを全て実践することは無理。
思い通りにならない育児では、この本で描かれている理想の親と自分とのギャップに悩むかもしれない。
ただ、この本に描かれていることを思い出して、日々の育児を振り返るきっかけにできればと思う。
まとめ
愛あるコーチングの本。
愛する方法が沢山描かれている。
『インドなんて二度と行くか!ボケ!!―…でもまた行きたいかも』 インド人との戦いの記録
インドなんて二度と行くか!ボケ!!―…でもまた行きたいかも (アルファポリス文庫)
- 作者: さくら剛
- 出版社/メーカー: アルファポリス
- 発売日: 2009/07/24
- メディア: 文庫
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内容
インド旅行記。
というか、商魂たくましいインド人VS筆者の戦いの記録。
デリーでゲリーもしてたりする。
読んだ理由
実家にあった本。
親におもしろいよーと言われたので。
感想
インドなんて行きたくない!!!!!!!
と思わせる本。
筆者がインド人にだまされかけ、口論になる様子の多いこと多いこと。
それがすごーーーく楽しい。
自分はインド絶対行きたくない!と思わせるほどの楽しさ。
インドのことを全然知らない私なので、この本からインドの事を学んだといっても過言ではない。
そのため、インド人のイメージが「隙あらば絨毯工場や、旅行会社に連れて行き、マージンを稼ごうとしてくる」になってしまったし、
インドではそのあたりで野糞もするし、
牛がそのへんにわんさかいるし、
死体を担いでわっしょいする。
うーーん、本当だろうか…。
特に楽しかったのは、きっとこの本を読んだ人の大半がそう思っているに違いない「サイババの弟子、ライババとのバトル」
このライババが占いをするわけだが、その結果が適当も適当。
言っている内容も狂っていて、最高に楽しかったです。
筆者、笑いをとるために自分のことを卑下しているけど、インド人とこんなにコミュニケーションとれるのだから、語学力がすごいと思う。尊敬。
熊見たさにバスを途中下車したり、ラクダに乗りたいとだだをこねたりと、行動力もすごい。尊敬。
文章のノリが「ああ、ウケを狙ってわざとオーバーに書いているんだなぁ」と分かる感じが、少しだけだが鼻に付いた感。
まとめ
二度とどころか一度も行きたくないなぁ!と思わせるインドとの戦いの記録。